日頃よりお世話になっている、一般社団法人 日本音楽事業者協会様が創立50周年の記念映画を制作ということで、早速劇場に足を運んでみました。
上映初日ということで新宿の劇場は、週末の早い時間にもかかわらず大賑わい。
映画への期待の高さがうかがえます。
映画の舞台は、WWⅡ前後の色丹島。
物語は、島の人々が美しい自然と平和を謳歌するごくごく日常的なシーンが美しいアニメーションで幕を開け、戦争の色が濃くなっていくにつれ、主人公の少年を取り巻く環境にも徐々に変化が。
ノンフィクションということもあり、全編を通して丹念な取材や骨太な脚本に、感動もひとしお。
映画鑑賞中、落涙することしばしば、嗚咽をもらすこと数度。
映画のタイトルにある「ジョバンニ」からも類推できるように、劇中でクロスオーバーする宮沢賢治の世界観と言葉がただただ美しく、文学好きには、賢治が生涯をかけてその影をおった「イーハトーブ」にも想いを馳せることができる秀作です。
是非、劇場に足を運んでいただき、それぞれになにかを感じていただければと思います。