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中川興一

企業戦略の中核を担う
Webプロモーションから、人材育成まで。
外部コンサルとして、腕をふるいます!

株式会社中川ケミカルInterview - Koichi NakagawaInterview Date:2015.6.1

弊社と取引のある企業の方をお招きし、案件の窓口となったスタッフとの忌憚なきトークをWeb上で展開していくこのコーナー。今回は、株式会社中川ケミカルより、代表取締役社長の中川興一氏と、若手デザイナーの細川直祥氏に登場していただきます。オフィスや店舗の壁面ディスプレイや、公共施設の案内サイン、前衛的な現代アートなど、実に様々な印象で我々の目に飛び込み、メッセージを与える「カッティングシート®」。いまや一つの文化として我が国に浸透し、一般名称化すらしているこの「カッティングシート®」という素材ですが、実は、中川ケミカル社のオリジナル商品であり、登録商標であることはあまり知られていません。そんな同社の代表取締役社長を務める中川氏と、弊社代表の政所。なんと、10年以上もさかのぼる、アメリカ遊学中に出会い、そこで意気投合した仲というから、驚きです。その後、2人が帰国し、互いにビジネスパートナーとして認め合う関係になって数年。現在では、同社のWeb制作を請け負うだけにとどまらず、政所には「Webコンサルタント」という肩書きが与えられ、多い時は週の半分ちかくの時間を同社の経営戦略会議に費やすと同時に、新人育成にも尽力するまでの関係に至りました。もう一人のゲストである細川氏は、将来的に同社のWebマーケティングの中心的な存在となるべく、数ヶ月にわたって弊社に武者修行に来た経歴を持つ、言わば政所の愛弟子でもあります。「色で世の中に貢献する――。」 崇高な志を掲げた創業から、早半世紀。日本のデザイン業界の最高峰とも言える土俵で、ビジネスやアート、文化創造、社会貢献……と多角的な展開を図る同社が見据える今後の展望とは? 3人による鼎談が始まります。

政所優介

さらに大きくなりつつある企業サイトの役割。

株式会社中川ケミカル-後編-

政所 :いま細川さんと一緒に取り組んでいるのは、すべてのプロダクトの情報を、同じフォーマットで見せるために、どういう構造が適しているかという検証です。御社には、それはもう膨大な数の商品があって、それぞれに発売時期がまったく違うので、これまで統一のフォーマットがなかった。それだと、やはりユーザーにとっては分かりにくいですよね。

細川氏:その辺の使いにくさは、入社当初から強く感じていましたし、プロダクト部門のスタッフとも、何度も議論を重ねてきた部分です。どうすれば使いやすくなるか、問題点はどこなのか、政所さんと一緒に働く中で、徐々に分かるようになってきました。

政所 :これほど長い期間にわたって、継続的に企業の戦略面にまで入らせていただけていることは、僕にとっても貴重な体験で、すごくありがたいことですね。他のクライアントでは絶対にありえません。「Webサイトを作ってください」という発注のさらに前の段階から、一緒にゴールを目指していける。「こういうお付き合いができれば、1番たのしいだろうな」っていう理想のカタチが、まさに現実になっていると思いますね。

中川氏:我々としても本当にありがたいですよね。先ほども言いましたが、弊社の経営企画室にまで参画してもらって、細川との関係性も、ここまで密なものにしていただいた。一般的な“企業対企業”の関係だと、ここまでできないですよ。

政所 :ありがとうございます。でも、本当に僕的にも、“新たなる境地”というか。1,300以上にも及ぶ商品群の戦略を、上層部の方と一緒に考えられるなんて……。責任と同時に、本当に良い勉強になっていると思います。

独自の色体系に基づいたカッティングシートの色見本を前に、同社が運営するマテリオベースに鼎談の場所を移しさらにクロストークは白熱。 独自の色体系に基づいたカッティングシート®の色見本を前に、同社が運営するマテリオベースに鼎談の場所を移しさらにクロストークは白熱。

政所 :もう一つ、これから必ず用意しないといけないのが、“コンシェルジュとしてのWebサイト”です。今ってカッティングシート®に関する情報が、包括的にきちんと説明しているサイトってないんですよね。それこそ、小さな印刷会社のおじさんが、カッティングシート®を貼っている動画のサイトを見ざるをえない、みたいな(笑)
そこで、「どうやって貼るの?」「テナントを退去するけど、自分ではがせるの?」「こういう面に貼るときのポイントは?」……などといった、エンドユーザーが本当に知りたい情報が、そこにいけばすべて集まっているサイトを、パイオニア企業として持つことが大事だと思います。

中川氏:そうですね。弊社もいま、新しい局面を迎えていて、僕は“脱メーカー宣言”をしたいと強く思っている。というのも、すでに我々は、シートを作って売っているだけの会社ではないことは明らかです。
「街の景観をよくしたい」「キレイな空間づくりに貢献したい」という目的のもと、その手段としてカッティングシート®という新しい素材が生まれて、それが大きなビジネスにつながったので、あたかも、それを売ること自体が目的のように見えてしまっているけど、そうじゃない。
やはり、究極で言うと、サービス業なんですよね。例えば、私たちが考える最も素晴らしいプランがあったとして、それを叶えるための商品が自社にないのであれば、他のメーカーのものを率先してオススメする。そういう気持ちが大事です。

政所 :御社に相談をすれば、かならずよい作品が出来上がるけれど、そこに中川ケミカル社の商品は使われていない可能性すらあるということですね。

中川氏:そうだね。いちばん大切なのは、うちの商品を売ることではないんです。なにか困ったことがあった時に、かならずうちに相談に来る。そうすれば、絶対によい空間ができる。安心して作品づくりに尽力できる。そういう信頼関係を構築していくことが大事になっている。やはり、困っている人を助けるのが、本当の意味でのデザインだから。
そのためには、常にカッティングシート®業界において、世界の最先端にいなくちゃいけないし、どんどんと価値のある情報を発信していかないといけない。そう考えると、これからさらにWebの重要度は増していくだろうし、政所君の力がますます必要になってくるんじゃないかな。

カッティングシート業界において、デザインとカッティングシートの関係を切り口に価値ある情報発信を期待されるメディア「Hello! CS」 カッティングシート®業界において、デザインとカッティングシートの関係を切り口に価値ある情報発信を期待されるメディア「Hello! CS」。
対談後記

対談後記

約半世紀にわたり業界をリードし続ける中川ケミカル社。シンプルかつ明確なビジョンを持ち続け、それを全社員に浸透させることで、個々のメンタルやモチベーションが統制されている様子を肌で感じています。それは企業としての大きな強みであり、とても勉強になる部分ですね。そんな素晴らしい会社の社員になったつもりで、同社の色に染まりつつ、同じ半被まで着ながら(笑)様々なプロジェクトに参画できるのは、非常に有意義なこと。鼎談に参加してもらった細川さんとも、常に高いレベルでの議論ができています。 そういえば、取材の当日、別件で先に失礼した弊社スタッフに「ぜひお土産を!」とご配慮いただいたり……。やはり企業に息づくのは、そこで働くスタッフの人柄なんですよね。

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